東北・陸前高田市にあった景勝地、高田松原。
7万本の松林が津波の被害に会い壊滅、しかし
奇跡とも言うべき松の木が1本だけ残りました。
以前にも紹介しましたが、わたしが夏に見た時にも
ずいぶん塩害を受けて、葉が茶褐色化してるなぁと
思っていたのですが、やはりとうとうその時が
近づいているようです。
根が海水の影響で腐り始めていて、水分を吸収できない様子。
やはり地震の影響で、地盤が約80cmほど下がってしまい
人間の手では、どうしようもなかったようです。
このままでは、まもなく立ち枯れてしまうのではないかとの事。
復興のシンボルとして、被災地の皆さんとともに強く生きる
心の支えになっていた一本松。
皆、必死の思いで、この松を守ろうとしています。
つらいです。自分たちと重ね合わせて生きてきた被災地の方の
心情を思うと、やるせない気持ちでいっぱいです。
今、松の木の言葉を聴けるとしたら、この木はワタシたちに
どんな言葉を言ってくれるでしょうか?
あなたたちは強い!もうワタシがいなくても大丈夫だから、頑張って生きるんだよ!
そう信じたい気持です。
今年の夏、この木を見ることができました。
今もその凛とした姿をはっきり覚えています。
いっぱい支えてくれていたんだと思います。
ものは言わずとも、ひそやかにわたしたちを陰で支えて
くれた陰徳の心、本当に月の心が宿ったような木でした。
ありがとう、感謝。