現在、リフォームさせていただいてる現場で
アイランド型のシステムキッチンを入れる準備を
しています。
お手入れのすごくラクちんなガラストップコンロや
引き出し型の食器洗い乾燥機。水の使用量が手洗いとは
格段に違い、3分の1程度ですむらしいです。
シャワーヘッドの混合水栓や水をサッと流すだけで
油汚れのとれる換気フードなど、とにかく便利で手間いらずです。
年々改良・進歩していくキッチン(住設全般かな?)ですが
どこまでいくんでしょうね?
最近はセンサーを付けて勝手に動かしたり、強弱を調整したりする機器も
よく売れているとのこと。
調理すると言っても、料理別に設定されたタイマーにスイッチを合わせるだけで
あとは機械が勝手に調整してくれるので、失敗はありません。(らしい)
昔のキッチンと言えば、関西では『へっついさん』です。
キッチンと言っても、釜戸だけですよね。
水は井戸か汲んでこないと、ひねったらすぐ出てくる
水栓なんてありませんから(笑)
準備も水汲みも火加減もすべて大変な作業だったと思います。
だから、その地方伝統の味やさまざまな家庭の味が育まれた
のではないでしょうか。
スイッチポン!で、これが家庭の味ではなんか寂しい気がします。
我々はどんどん便利になる機器に追いかけられて
本当はちゃんと伝えていかないといけない【食育】という
文化を失いつつあるんじゃないかと考えたりします。
食べることを育む には、ちゃんと手間暇かける愛情が
絶対に必要不可欠だと感じます。