家を建てようと計画するとき、必ずこの問題が出てきます。
あなたは電気派?それともガス派?
ついこの間まで、国を挙げて『オール電化』に走っていました。
CO2削減!チームマイナス6%をうたい文句に、原子力エネルギーで
余った深夜電力を格安に設定して、オール電化に誘導していました。
この時期、オール電化の分譲マンションなどもたくさん造られました。
東北の大地震がなければ、それはもっと拍車がかかったと思います。
原発事故がなければ、立ち止まることはなかったと思います。
格安の深夜電力は、24時間安定して電力を生みだす原子力発電が
あってこその政策で、今もめていますが脱原発・原発ゼロ!が本当に
実現された場合はどうなるのか???
あれだけ、深夜電力のメリットを挙げ、オール電化を推進してきた手前、
原発が止まったからと言って、すぐ深夜電力割引はなしね~とはならないと
思いますが、電力会社の腹の底は、原発止めるんだったら、深夜割引なんか
やってられるかっ!お前らが、ワイワイ言って引っ張ってきたくせに!って
政治家に文句言いたいトコなんじゃないでしょうか(笑)
仮に、深夜割引がまったく無くなったとしたら、家のエネルギーコストは
どうなるか?もちろん電気代は高くなります。
が、総コストはガスを使ったお家と比べてもそんなに変わらないんじゃ
ないでしょうか。今まで安くなっていた分が無くなると言った感じ?
まあメリットはなくなりますね。
しかし、太陽光発電や、蓄電設備などをプラスしていければ
災害時にも有効であったり、それなりにメリットが増えてきそうです。
このあたりの設備は、激しく開発競争が繰り広げられていますので、
性能の進歩も著しく、コストダウンも進んでいくでしょう。
ガスも、高効率な給湯システムやエネファームという、
新しい発電システムも開発して、ここぞ!とばかりに
巻き返しに躍起になっています。
エネファームとは都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と
反応させて、直流電気を発生させ、しかもそのとき生まれる排熱を
利用してお湯を造るというエネルギーフル活用システム。
これも太陽光発電などと組み合わせて取り組めれば、
かなりの電気量をまかなえるものだと思います。
デメリットは、デカイ!高い!ですね(笑)
コスト的には、まだまだ時間が必要かもしれません。
どちらにしても、近い将来、原発政策や国策も含めて
はっきりとわかるときがくるのではないかと思います。
地震がなかったら、このように立ち止まることはなかったと
思います。試練は呼びかけ。この事態がわたしたちに
何を呼びかけているのか?
電気派・ガス派といったように、小さくものを考えず、
電気もガスもすべてが、無限のエネルギーではないという
ことを忘れず、エネルギーばかりに頼らない家造りを
さらに追求していきたいと思っています。