先日、【健康な住まい造りの会】のメンバーが
伊勢の帰りに大阪に立ち寄ってくれました。
わたしの目標とする東京の建築や及び棟梁の息子さんと
その弟子的存在である鹿児島の大工さんが、なぜか2人で
伊勢神宮の帰りに大阪に来ると言うので、夕食をともにさせて
もらいました。
伊勢神宮と言えば、今年は皆さんご存知の【式年遷宮】ですね。
20年に1度、2つの正宮の正殿、14の別宮の全ての社殿を
造り替えて神座を遷す神事のことで、今回でなんと62回!
62x20年=1240年 の歴史があります!
20年に1度建て替える理由は定かでない部分みたいですが、
大きな理由の1つに、建て替え技術を伝承するためだと言われています。
昔は今みたいに寿命が長くなかったので、大工さんも、50歳になれば
後見と立場になりました。したがって、10代で大工見習いになった若者が
人生のなかで、伊勢神宮の建て替えに2回は携わることができ、2度の
遷宮を経験することができれば、技術の伝承を行うことができると
考えられていたようです。
この遷宮に使われる用材は、森林計画に基づき、御杣山(みそまやま)と
呼ばれる決められた山で育てられ、解体された用材は、神宮内や
その摂社・末社をはじめ、全国の神社の造営等に再利用されています。
材料も技術もすべてが循環型システムになっていて、長年にわたって
自然との共生や、建築技術を守り、引き継ごうという、先人の叡智を学ぶ
よい機会だと思います。
【スクラップ&ビルド】 古くなったらから建て替えるのではありません。
山を育て、人を育てる。すべての循環の始まりなんですね。
そんな遷宮の行事の1つ、お白石持行事(おしらいしもちぎょうじ)
どうも、友人たちはこれに参加してきたようです。
これもいい思い出になりますね。なにせ伊勢神宮ですから(+_+)
せっかくの来阪ということでしたので、やはりコテコテの大阪・道頓堀に
行ってきました。
夏の風物詩、はも料理をいただいてきました!
短い時間でしたが、有意義な交流ができました(^^♪
お互い頑張ろう~と切磋琢磨を誓い乾杯!!