吉田の“のうがき”

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化学の力

2013.09.13 | Y社長のひとり言 | コメントなし »

5月に竣工したとあるガラス張りの
とても瀟洒なたたずまいのビル。
中に入ると

鼻がツーンと刺激されてしまいます。

ケミカル臭なんですが、原因はなんだろうと

アチコチの壁や床の臭いをクンクンと調べてみると

どうやら真っ白な壁に塗られている塗料っぽい感じ。

この塗料、もちろん国の定める基準をクリアーした

F☆☆☆☆ 商品だと思います。でないと面積的にも

建築確認が下りないはずです。

壁を継ぎ目やジョイントを見せずに大きく真っ白な壁を

造るとき、こういった塗装壁が採用されます。

下地材の継ぎ目などが浮きでてこないように下地処理を

するのですが、それでもどれだけ頑張ってもクラックは

発生してしまいます。それに抗うために、塗料も

バインダー力が強いものを使い、いつまでもヒビ割れのない

キレイな真っ白い壁を維持しようと考えるのだと思います。

化学の力で、施工時の状態を長くKEEPすることができるように

なりました。ただそこには、その建物で生活される方々や

自然に対する畏敬の念を感じることはできません。

ようやく得ることのできた化学の力。

もう少し使い方を考えたいものです。

守るべきものが違うんじゃないかなぁ。

Dear 地球様

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