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大阪市西区A様邸/新築
『大阪の家』 第3弾! 大阪ならではの狭小地ながら、創意工夫を重ねに重ね、小さくても家族4人が幸せに暮らすことができる生涯唯一の家造りを目指します!
天然乾燥材の視察
2013.09.30 | 現場: 大阪市西区A様邸/新築 | コメントなし »
先日、天然乾燥中の柱・通し柱・間柱を
視察してきました。
奈良県は桜井市にある製材所に、約1年間、
自然の風の中で乾燥させている柱材です。
今回、4本使う予定の通し柱。現在135x135mmくらいの大きさ。
乾燥が進み、背入れが開いたところで、モルダー加工を
かけます。そうすれば、ツルツル真っさらで、真四角の
柱に蘇ります。一見風化してキレイに見えないのですが
ひと皮剥ければ、それはそれはいい香りの桧材です。
この材木を管柱として、使わせていただこうと思っています。
この製材所も、本来は、高級材料として、桧の無節材や
上小材などを中心に、製材・加工されていますが、
そんな中でも、ほんとは儲けにならない1等材も、同じように
桟積みして、1年以上天然乾燥させて販売してはります。
手間暇かけても、所詮1等の並材。経費の分だと、高けりゃ
誰も買ってはくれません。
それでも、たとえわずかでも、こういう柱を1年以上かけて
製材していくその本心は?
すごく簡単な答えでした。『木とはそういうものだ。』
自然なまま、あるがまま、経済の理論ではなく
自然の理論。まったくブレがありません。
こんな生きた木で家を建てることができるって
とてもうれしく、そして、なんとありがたいことでしょうか。
生命をいただくことに、思わず手を合わせたくなるくらいです。