早いもので、2014年も半分近くが過ぎて、
日本独特の季節、梅雨がやってきます。
先日から、屋根の漏水補修工事を行いました。
原因は、屋根瓦のズレ。
よくある話です。ほんとよく見る光景です。
なんとなくほったらかしにして、見ることもない屋根。
上がってみると・・・
瓦がズレて、パクリ開いています。
なんで、ズレるんでしょうか?しかも部分的に?
困ったモンです。(+_+)
一番の要因はやっぱり下地だと思います。
この屋根もそうですが、昔の家造りで野地板・垂木等の
構造部材が弱いです。細いし、うすいし、古材も多い。
屋根は四角い家を上から押さえこむナベフタの役割があり
これが力持ちならば、家の耐力もグン!と上がります。
ねじれないし、変形に強いわけです。
逆にここが弱いと、地震などの振動があれば、
たちまち影響を受けて、とくに弱い部分的に
結果として現われてきます。
もちろん40年以上も経過している建物ですから
瓦自体の劣化もありますが、
陶器瓦ですから、色落ちもありませんし
下地さえしっかりしていれば、
まだまだ、もつんじゃないでしょうか。
ま、下地を補強しようとすると、屋根をめくることに
なるので、葺き替えないとダメなんですけどね(^^)
お施主様とも話をしたのですが、
この屋根で、台風が直撃したら・・・
風速25mの暴風雨が直撃したら・・・
生命の危険がある、集中豪雨に見舞われたら・・・
一瞬にバケツがひっくり返ったゲリラ豪雨に
ピンポイントで見舞われたら・・・
先日、東京でもありましたが、震度5弱の
地震が起こったら・・・・
どれも、いつ起こってもなんの不思議もありません。
近年では、よくある話で、どこにでもある話だと思いませんか?
この写真のような屋根の状態で、そんなさまざまな自然災害に
遭遇してしまったら・・・大変なことになりますよね~
屋根は雨をしのぐだけのものではありません。
構造上、家の耐力を維持するうえで、重要なフタなんです。
ちゃんとメンテナンスして、家のチカラを維持していくことが
とても大事だと思います。