古い旧家のちょっとしたリフォーム。
本間の和室4、5帖。
真ん中に堀座卓があったんですが、
下地材が腐食したみたいで、床が下がって
しまい、うまく使うことができません。
それよりも、お住まいのお母さんも
加齢により、直接床に座ることができず、
やはりイスの生活をせざる終えません。
ワラ床のいい畳が入っていたのですが、
板の間にリフォームすることに。
こうして誰もがだんだん床に座れなく
なって、和室が減っていくんですよね。
時の流れには逆らえません(+_+)
真ん中の座卓部分がナナメになっていて
机を置いて座るに座れない状態。
戦災を逃れた古いお家なんで、いろいろ痛んだとこは
ありますが、まだまだしっかりしたモンです。
高度経済成長の時代の家に比べたら、
戦前の家のほうが、はるかに強く、粘りあるんじゃないでしょうか。
なにせ、木が堅い!地松の梁なんてカッチカチやで~(^^)v
今回は、素晴らしいタイミングで、いい材に出会いました。
吉野檜、無節の縁甲板、天然乾燥材です。
たいていの板材は天然乾燥後、出荷前に人工乾燥機に
サァっと入れて、木にトドめを刺すんですが、奈良・桜井にある
この板を造る製材所はひと味違います!
純粋に自然乾燥にこだわり、時間をかけて商品を造ります。
この板を現場で切ったときの香り、肌さわり。素晴らしかったです。
何年もかけて、それはそれはいい色になってゆくことでしょう。
古い歴史あるお家の和室をなくしてしまったかわりに
和のしつらえにもフィットする板の間を具現することができ
なんとなく、ホっとした気持ちです。
いい出会い、ありがとうございます!(*^^)v