奈良・白鳳時代から唯一現存する建造物、
薬師寺・東塔。建立後1300年を経てなお、
その美しい姿は【凍れる音楽】と称されています。
しかしながら、心柱や軒の組手・高欄など
痛みが激しいため、解体修理が行われます。
工期はなんと10年!素屋根で塔を覆いますので
8年間は外観も見ることができなくなります。
この度3月21日まで、特別に初層の内部を
拝観できると聞き、チビ♂をお供に行ってきました。
相変わらずマルマルな次男。
雨がパラパラ降り、あいにくの天気でしたが
梅の花もキレイに咲き、春近しです。
今回は、昭和56年に法隆寺宮大工として有名な
西岡常一棟梁により復興された、西塔の初層も拝観でき
あでやかな白鳳時代の色彩を堪能することができました。
携帯で写したもんで、鮮明ではありませんが
右が復興された西塔。左がこれから大修理に取り掛かる
東塔です。色が全然違いますが、東塔を近くで見ると
金箔やベンガラの色がわずかながらも残っていて
歴史の重みを感じさせます。
しかしながら、
東塔を見て、西塔を見るのに、並んで順番を
待っているころ、次男の頭の中はすべて・・・
『帰りに何を食べに行くんやろ?』
でした。
薬師如来様、ゴメンなさい。
次男にはまだ早すぎたようです。
また10年後にお伺いしたいと思います。