こう聞かれて、すぐさまはっきりと自分なりの答えを言える人は少ないかもしれません。
正直に言いますと、建築屋だって迷い悩んでいます。
今までもたくさんのお客様と、こんな話を繰り返してきました。
●明るく広いリビング | ●充分な収納スペース |
●機能的なキッチン(水廻) | ●夏涼しく冬暖かい家 |
●耐震性に優れた家 | ●自然素材で建てる家 |
など等、最初に質問すると、このように色んな回答をいただきます。
良い家が欲しい! 良い家を建てたい! 良い家に住みたい!と願い、色んな想いに胸を躍らせます。
どんな家が良い家なのかは、個人の好みや価値観などで大きく変わりますので、その判断はとても難しいですが、建物=ハード面(器)のことについては、割とたくさんの想いが出てきます。とめどなく出てくるお客様などもおられます。
これは、今現在抱えている住まいへの不満や気に入らないところの裏返しだからです。
だから、不満が多い家に住んでいる方ほど、【良い家】という言葉のハード(建物そのもの)の部分にはたくさんの夢を持っておられます。
しかし、わたしたちは実のところ、そのあとのソフト(生活・暮らし)の部分の方が、家づくりにとって一番大事なんじゃないかと思っています。
新しい家でどんな生活がしたいの?
その家で家族みんながどんな暮らし方をするの?
どんな風に子育てをするのか・・・とか、子供たちが大きくなって独立したら・・・、自分たちが年老いてからの生活は・・・など、思いをはせると、色々なシーンが見えてくるんじゃないでしょうか。
家が古くなったから・・・? 使いづらいから・・・?
子供が大きくなり、子供部屋が必要になったから・・・?
賃貸より持ち家・・・? 憧れ・ステータス・・・?
でも結局は、自分もしくは家族みんなが幸せになるために家を持つんじゃないでしょうか?
幸せというのは、『こうなれば幸せ』『あれがあればずいぶん幸せ』というものではないんじゃないかな、と思うんです。
普段の生活・・・・・本当にありきたりの生活の中で、ほんの些細なひとコマに笑いがあり、何気ない爽やかな風や、心地よい陽射しに心がリラックスして、ふっと幸せを感じるというような、当たり前の暮らしの中に、たくさんの幸せがあると、物に左右されることなく、家族みんなが幸せな顔になるのではないでしょうか。
じゃ、どういう生活がたくさんの幸せを感じるのか?
どう暮らせばみんな幸せを感じることができるのでしょうか?
人間の向上心や願望にはまったくキリがない。
あれも欲しい! これも欲しい!
これもやりたい! あれもしないといけない!
人は足らないことに不平不満をつのらせ、それらに注意が注がれているときには、自分が持っている当たり前のことにはまったく気付きません。
五体満足で健康なことや、水や空気が当たり前のように美味しいことに何ら気付かない。
愚かなもので、人間は失って初めて持っていたものの大切さをしみじみと実感するのです。
野山を歩き、木々を感じれば、気持ちの良い空気がすがすがしい気分にさせてくれる。
山や森を歩き、走れること、そんな身も心も健康であることがどれほど素晴らしいことか。
森から家づくりを学ぶ・・・・。それは、とても大切なことだと思います。
常に前向きに、そして健康に暮らそうとする家族を、後ろからそっとサポートしてくれるような家が、幸せに暮らすために本当に必要な家なんじゃないかな。とフォレスト・ハウスは考えます。
決して住む人の前にでるようなデザイン優先で、最先端機能にすべてを委ねた空間ではなく、大地のようにシンプルだけど、そこに吹く風は、すごく透明で体にも心にも、心地よく、ありのまんまで暮らすことができる家。
そんな飾らない住空間こそが、一歩下がって、住む家族をそっと優しく包みこんでくれる。
そんなことを日々感じています。
抽象的な言葉になってしまい、上手くお伝えできてないかもしれませんが、家って、おしゃれとかカッコイイという形容詞より素のまんまというほうが、肩の力が抜けてノビノビと暮らせるように思います。
そんなナチュラルな住空間でこそ、きっと素敵な家族の関係を築くことができるんじゃないでしょうか。
主演: 家族の暮らし
助演: 人を健康にする家
そんな家族の価値観を大きく受け止めるためだけに存在する家が、長く愛され、大事に大事に次の世代へ受け継がれていく本当の住まいになっていくのだと思っています。