ワタシが若かりし頃
入り浸っていたBarが
キタの兎我野町というところに
ありました。
カウンター席が10席ほどの小さな店を
男2人でやっていて、朝の4時ころまで
毎日営業していました。
20歳のころは毎日のように、その店に
通い、朝まで大騒ぎし、家に帰って服を
着替えては会社へ行くというような
今、思うと若さってすごいなぁ!って生活を
送っていました。
すごいたくさんの思い出があります。
ここでは書けないような笑い話には
事欠きませんね(笑)
その店が閉店して、経営していた男二人が
別々の店を持つようになり、ワタシも結婚を機に
バカ騒ぎ人生にピリオドを打つことになったので
いつの間にか自然と二人から遠ざかっていきました。
時の流れでそうなったのですが、また今日、
時の流れでおよそ20年ぶりに、そのうちの一人に
再会しました。
しかし彼は棺の中で眠っていました。
彼は50歳になっていました。
彼の顔を見たとき、昔の思い出が
頭の中をグルグル駆け巡りました。
あまりに楽しすぎて、泣くことができませんでした。
20年ぶりの再会と永遠の別れ。
彼は癌に犯され、まだ中学生の娘さんを残し
この世を去ることになりました。
俺もそんな年齢になってきたのかなぁ~
と考えさせられます。
残された娘さんが、おばあちゃんの膝元で
泣き崩れ、肩を震わせて泣いているのを
見て、しっかり生きる決意、生きなければ
いけない義務を改めて心に刻みました。
友人葬という、いかにも彼らしい葬儀でした。
最後に棺で眠る彼の顔を見ているとき
『三日月』という歌が会場内に流れていました。
つながっているからね。愛してるからねって。
楽しかった思い出は忘れることは絶対にないよ。
娘さんんこと、心配やろうけど、どうか
三日月の空から見守ってあげてください。
良っちゃん またな!