陸前高田の1本松について、いろいろ子供たちと話をしました。
次男は、ちょっと生意気な感じ~と的外れなことも言ってましたが、
最終的には当然ではありますが、答えはでませんでした。
答えはその人の暮らす境遇などで、ずいぶん違いがあるし、
生き方思想や年齢によっても大きく変化してしまいます。
だから子供たちには、今見た事を理解できなくても、答えがなくてもいいので、
決して忘れないでおこうと伝えました。
人生は、今回のような自然災害に被災した人だけが、荒野をさまよう訳ではありません。
わたしたちが平静を装って生きる道もまた、それは厳しい荒野なのではないでしょうか。
だから、あの1本だけ残った松の木には、たくさんの想いが注がれているのだと思います。
この厳しい荒野のような世の中で、私も建築屋としてどのように生きていけばよいのだろうと
改めて考えさせられました。
これもすぐにこれだ!と答えは出ないかもしれませんが、あの松の木の隣とした立ち姿さえ忘れなければ、いつかきっと自分の自分らしい生き方に巡り合えるようなそんな気がします。
いつもこの映像を見て心を奮い立たせています。
敬愛する高橋佳子先生の著書です。