東大阪市で築70年の古い長屋をリフォーム
させていただいてます。
耐震と水廻りのリフォームが中心です。
構造的には、昔ながらの土壁の家で
基礎らしい基礎はなく、レンガ等で造られた
布基礎がある程度ですが、束石などしっかり
敷かれていて、床を支えていました。
こんな、柳の木のようなねばりのある家には
ガチガチの耐震改修より、柔軟に力を分散する制震改修の方が
ベストだと思い、仕口ダンパーという、特殊ゴムをサンドイッチした
金物を取付けることにしました。
普通の金物よりかなり大きいので、リフォームでは、壁などいろいろ
つぶしたりしないといけませんが、力は相当なもんです。
今回のリフォームでは、20個以上取付しました。
揺れに対して突っ張るだけでなく、木の枝のように
受け流すようなねばりっていうのは、古い木造住宅には
ピッタリだと思います。
大がかりな耐震改修よりも、ピンポイントにこういった
金具を取付る工事のほうが、はるかに機能的だと思います。
木造ってほんとネバいんですよ。摩擦やネバリが大事です。
しなっても戻ってくるこのダンパーはうってつけです。