吉田の“のうがき”

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工期

2012.09.07 | Y社長のひとり言 | コメントなし »

今、ウチの工場の近くで、某ハウスメーカーの
木造2階建て新築工事が始まりました。

木造在来では、最近伸びている【○○工務店】でして
木にこだわり、在来工法にこだわった家造りなのかなと
思っていましたが、今やずいぶんパネル化されて
もはやプレハブなみでした。

在来軸組に、壁パネルを組みこみ、建て方1日目で
すでに1階に玄関ドアが取付られ、サイディング下地の
透湿シートが張られていました。なんと1日ですでに
雨仕舞まで(驚)

2日目には、屋根仕舞とサッシが取り付けられて
もう雨が降っても大丈夫!ってとこまで終了・・・

なんと言うスピード。組立ユニットの効率の良さに驚いて
しまいました。

施工単価を下げるには、これしかないです。
労務費を下げるのではなく、人の手を極力使わず
人工数を減らす=工期短縮

コストを下げるには、これしかないと思います。
だから各メーカーとも、最大限の工夫をして
現場加工を減らし、工期短縮と発生屑材の減量、
会社経費の削減に取り組んでいるのでしょうね。

おそらく、この○○工務店の家も、3~40日で竣工するんじゃ
ないでしょうか(汗)
ワタシたち零細工務店にはマネできない大手ならではの
システムだと思います。

しかし、すごい時代になったものです。
10年前の家造りすらレトロな感覚がしてきます。
日本人の器用さ・規律の正しさ・まじめさ etc
すごく感じます。

でもその一方で、昔から受け継がれてきた、ホモファーベル
『手の人』と言われる、工作人としての技や誇りは
今や、空前の灯ではないでしょうか。

道具を造り、道具を操り、モノを創る、『手の人』という感覚。

さらに10年後はどうなっているのでしょうか?

この歩みで本当にいいのでしょうか?

実はかなり心配です(悩)

木造在来工法,建て方

家の中に、土佐桧の枝付き丸太を建てさせていただいたお家。
いろいろ、手で造らせてもらいました。
楽しかったです。造り手として愛着があります。

 

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