CS対応リフォームで、結構やっかいなのが畳です。
畳表、い草に反応される方が非常に多いようです。
い草というか、目には見えない農薬や着色料などが
やはりあるんだなぁ~と考えさせられました。
畳床も、無農薬の国産藁床などかなり高価ですが、
探せばあるようですが、どこまで無農薬?ってとこは
トレサビリティーが難しいです。
近所の畑の農薬が飛散してくることは十分にありえる訳で、
そこまで徹底しないと、農薬に反応する方には使えないという
ことがわかりました。
そこで、ここでもアルミシートを使った封止がメインになりました。
普通のスタイロ畳床を基礎断熱などに用いる湿気なども通さない
アルミシートで包みます。
畳表は、天然のい草ではなく、いわゆる化学畳。
ポリプロピレンという素材をもとに造られた製品。
このい草を半年ほど天日干しして、CS患者向けに
販売されている方がいらっしゃいました。
畳のヘリも同じ素材のもので、やはり天日干ししています。
今回、押入リフォームにも、ポリエステル素材のものを
使いましたが、ポリ系のものって、まず無臭。
そして虫食害、発酵腐敗の心配が無く、そのため一切の
防止薬物の混入の必要が無く、防止薬剤による二次被害が
ないんです。ようは防虫や防かび剤など余計なものを
添加していないのが、いいんですね。他にも耐熱や酸化などにも
優れた性能があります。一番ポピュラーなのは、ペットボトルです。
このタタミを、敷くまえに、2工程の下地作業。
まずむき出しになった、コンクリートスラブの清掃と封止。
基本は水拭きですが、EM-Xいう特殊な清涼飲料水を混ぜて
スポンジでゴシゴシ洗います。
これって初体験なんですが、いろんな匂いを消す効果が
あり、CS患者さんの間では欠かせないアイテムのようです。
こんな感じで、すべての面を水拭き清掃し、乾かしたあと、
下地材としてまたまたアルミシートを全面に敷き込みます。
この上に畳を敷き込んで、完成。
畳入れ替えた~!って感じの匂いはまったくないです。
なんとなく、寂しいような気もしますがここはこれが大事です。
やっぱりすべての工程にかなりな手間暇がかかってしまいます。
しかも、これらの対策は、一般的なCS対策であって
化学物質過敏症と言っても、個々に反応するものは違いが
あり、すべての方がOK!という答えではないということなんですが、
何も考えず、製品側の☆☆☆☆ を信じ、何も選択しない
リフォームに比べると格段に空気環境は変わるようです。
企業によっては、製品安全データシートなどの対応もマチマチで
この抗菌剤ってちょっとヤバいんじゃない?ってものもあるようです。
まず工場で大量生産でき、コストダウンを最優先!
そして安定した品質の維持・長持ちさせる!
ずいぶん、無理・無茶・無責任なことを人間はやってきたのでは
ないでしょうか。考えさせられますよね。
今回はこのへんで。つづきます。