吉田の“のうがき”

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空気を考える

2015.01.18 | Y社長のひとり言 | コメントなし »

新築されてもう少しで2年になろうと
しているビルがあります。

某有名な国立大学工学部建築学科の教授が

設計した、とってもオシャレな外観・スマートな

内装やライティング かっこいい建物なんですが

新築当時は、それはもう凄まじいケミカル臭でした(>_<)

私は特に化学物質過敏症ではありませんが、そういう

体質の方なら、速効で鼻血出して倒れてしまうのではないかと

思えるくらいひどかったんです。

その建物が、およそ2年近く経ち、どうなったか?

6階建てで、人の出入りが多い大きな講堂などは

だいぶマシにはなりましたが、小さい部屋で窓が開かない

部屋や、窓の無い物入れ・クロゼットなどの収納スペースは

化学物質は揮発せず、多少揮発しても空気が循環しないせいか

空気質はあまり改善されていないように思えます。

いったいいつになったらこんな状態を解消することが

できるのでしょうか?窓が開いて空気の入替をできない場合は

機械換気に頼るしかありません。それか、臭いの元をなくして

しまうか。築後2年でリフォームも現実的ではなく、

こんな臭いが気になるのも、100人いればそのうちの

3~5%程度、大方の人は、こんなもんじゃないの?と思って

多少は臭いを感じながらもスルーしている話。

世の中はこういう強者の論理がまだまだ多いです。

3%程度の弱者は切り捨てられがち。

でも本当に、心癒され愛着を感じてやまない空間って

やっぱり、弱者の視点で建っているんじゃないかと

思います。そこが愛念の違いですよね。

身体的弱者がOKなら強者ももちろんOKなわけで、

どちらを基準にするかによってその建物の性格、

建物のいのちが決まってしまうように思います。

すべては建てる人の意志に委ねられています。

建物・空間はどうあるべきか、

空気質はどうあるべきか、

建築屋・設計士は、どうあらんとするか?

目に見えない空気が、関わる人たちの

本質を教えてくれます。

目に見える豪華さや、お洒落さに惑わされることなく

目に見えない、本当に大切にすべきものを大事にする。

こんな生き方を目指したいと思います。

化学物質過敏症を発症した16歳の少女のドキュメンタリーです。

ぜひ見てほしい映像です。【Dear 地球様】

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