吉田の“のうがき”

HOME » 吉田の“のうがき” » Y社長のひとり言 » 

地震に備える

2012.05.21 | Y社長のひとり言 | コメントなし »

日本全国、いつどこで大地震が発生してもおかしくないと
言われています。

それはわかっているけど、耐震改修に備えて多額の費用を
掛けるまえに、目先の補修工事もしないといけないし、
子供たちにも経費が掛かる。そう言って、工事に踏み込めない
お施主様がとても多いです。

耐震補強工事というものは、その性質上、通常のリフォームとは
異なり、使い勝手や居住性、デザインなどを向上させることが
目的ではないうえに、多額の費用を掛けたにもかかわらす、
その効果が見えにくく、逆に、開口が無くなり採光が悪くなったとか
耐力壁を増設したため、動線が変わり不便になったなんてことも
考えられます。

1995年の阪神・淡路大震災では、直接的な死者数だけで
5500人に上り、そのうち9割が建物崩壊による圧死・窒息死と
言われています。

このような悲劇を繰り返さないためには建物の耐震化は
ホント待ったなしの問題ではないでしょうか。

まず地方自治体などで相談窓口があれば、相談してみて
耐震診断を受けたりするのもいいと思います。
信頼のおける設計士・工務店などに相談できれば
さらに話は早いかもしれません。

耐震補強工事といってもいろいろな考え方があります。
構造的には大きく分けて、下記のように耐震・制震・免震の
3種類あります。
耐震改修
最近は木造住宅でも、制震構造や免震改修など
いろいろな工法が普及してきています。
特に、このブログでも紹介している、制震金物を
使った補強工事はコスト的にもかなり下がってきた
感があります。

仕口ダンパー,制震金物

RSQダンパー,制震金物

考え方は、大地震発生時に、建物は大破したとしても
人命の安全は確保できる ということです。
どんな地震にも必ず耐えうる、というような人間の浅智慧・傲慢な
考え方よりずいぶん理にかなっているものだと思い、
私は耐震の相談があれば、こういった揺れを低減させる
金物の取付をおすすめしています。

自然の力、大いなる力にはとてもかなわないです。
人間の考える力なんてすぐに、超越されてしまいます。
それは歴史が証明しています。
地震や自然災害の被害を少しでも低減するくらいが
人間の実力にはちょうどいいくらいではないでしょうか。

真っ向から立ち向かっても、勝ち目なし!(笑)
大自然の前では、ホントちっぽけなもんです。
わたしは思います。どんな地震にも安心という
ガチガチの耐震工事よりも、地震や津波など
自然災害に襲われた時、迅速に避難できる
健康な体の方が大事なんじゃないかな。

避難生活を余儀なくされることになったときにも、
明るく前を向いて生きていける心を養えるような
暮らし方のほうが大事ではないでしょうか。

コメント

CAPTCHA


インターネットからのお問い合わせ

〒550-0027 大阪市西区九条3-22-1 株式会社フォレスト・ハウス 健康住宅/自然素材・無垢材の家づくり

お電話でのお問い合わせはこちらから
TEL.06-6581-1212 FAX.06-6584-1519

標準 特大