木造の家造りに欠かせないものは?
と、聴かれて『通し柱』と答える人は多いと思います。
これってホント?なんでしょうか。
建築基準法では下記のような記載があります。
「階数が2以上の建築物におけるすみ柱又はこれに準ずる柱は、
通し柱としなければならない。ただし、接合部を通し柱と同等以上の
耐力を有するように補強した場合においては、この限りでない。」
とあります。
ようは、補強さえしっかりとできれば、通し柱はなくても良いと
言う事になります。通し柱に胴差し加工などを施した場合
どうしても柱の断面欠損が大きくなり、耐震強度が
ちゃんと保てるのか疑問が残ります。まして人工乾燥材を
採用すると、強制的に水分を抜いていますので
導管スカスカの状態のうえに、本来、木の持っている養分まで
抜かれてしまっています。これでは木のねばりが無くなってしまい
大きな揺れなどがあった場合、そこから引きちぎられたりする
可能性がでてきます。
ようは、通し柱=強い とはならないということです。
それよりホールダウン金物などの金具で補強することで
断面欠損のない管柱を接合させたほうがはるかに強い構造体に
なるのではないでしょうか。
年配の方には、通し柱のない家なんて!と言われますが、
はっきりと断言できます。通し柱=強い という考えには
まったく根拠がありません。
同じような、錯覚が、柱の太さにもあるんですよ(+_+)
この続きはまた明日にでも。