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過去の工事日記

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小舞竹

2011.07.09 | 現場: 過去の工事日記 | コメントなし »

土壁を造るときの下地材で

竹を組子に編んで、そこに

土を塗りこんでいくのですが、

実際にワタシも竹小舞下地を施工して

いるところは見たことがありません。

先日、竹垣を探しに、竹材店を訪れたとき

小舞竹の現物を初めて見て、竹小舞施工の

現状などいろいろな話を聞かせてもらいました。

内地物(大分県)と書かれていますが

今、竹製品でも中国産が圧倒的に多いようです。

その理由は言うまでもなくコストです。

このような小舞竹を編むことができる

職人さんも高齢化が進み、恐らくあと10年は

もたないだろうと言ってました。

土壁の仕事は減る一方 → 職人はメシ食えない →

後継者を育てることができない → 技術が失われる → 絶滅

だから、日本家屋や茶室など、もし興味のあるお施主様が

いたら、できるだけ早く提案して、現状を説明して欲しい、

そして施工させていただくことで、技術を学んで欲しいと

熱く語られました。

実際、土壁の仕事と言えば、既存の古い家を解体するばかりで

竹小舞壁を壊すことはあっても、新しく造るということ

まったくありません。

まず施工するのに、大変な時間とコストがかかることと

建築の法律など、すべての基準が唯物主義化されてことが

原因だと思います。

目に見えるものだけがすべて、数字で計算できるものだけが

絶対という考え方。

そんな中で、日本が誇る家造りの大事な1部分が

失われる危機にあることを知り、なんとかして

一刻も早く土壁の家造りを経験しなければ!

と言う気持ちになりました。

ほんとワタシごときですが、技術を目の前で見て

学ぶことができれば、少しは役に立てるかも。

なんとせねばイカンです!

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