明日、新月伐採をするために長野県に行きます。
大黒柱に使いたい全長約9mの桧を月の暦に合わせて
伐採させてもらえることになったんです。
木は月のリズムによってその生命活動を変化させており、
最適な時期に伐採をすると、 デンプン質が少なく、
腐りにくい、カビにくい、狂いにくいといった特性が得られ、
色ツヤの 良い、丈夫で良質な木材になるということが言われています。
そこで、大切なのが月の暦になります。
皆さん聴かれたことありますか?
日本には「夜空に月のない時期(旧暦の月末)に伐る木や
竹は長持ちする」と言い伝えられ、業界では広く知られてきました。
10月から1月にかけて、月齢の下弦から新月までの間に
木を伐採し、冬季の間、葉を付けたまま葉枯らし乾燥するんです。
冬の間は、森に住む虫や動物も活動しないので、食い荒らされる
こともないし理には、適っています。しかしながら
学術的には、そんなことありえない、満月伐採も新月伐採も
変わらないと真っ向から否定する、頭のエラいさんもいます。
目に見えるものしか信じない頑なな心です。
わたしは人の考えることなんて、自然の摂理からすれば、
ハナクソみたいなものだと思っています。
人間が頭で理解できないことなんて当たり前で、人間が踏み込んでは
いけないところもあるんだとも思います。
私は明日の新月伐採は、頭ではなく、心で感じてわたしが自らの手で
木を伐らせてもらおうと思っています。
想いを込めて生命をいただき、その木を大黒柱にして、
そこに住む家族のために家を造りたいと思います。
こんなムリを聴いていただける山主さんや材木屋さん、
そんな夢を語れる仲間に感謝したいと思います。
中央アルプスが迷うな迷うな!と導いてくれているようです。