最近思います。家造りって自然に対する畏敬の念が
ないと、いい家にはならないとつくづく感じます。
自然に対する畏敬の念 自然をつつしみ敬う心。
暑い日も寒い日も、蒸し蒸しする日も、乾いた日も、
雨の日も晴れの日も、風の無い日もキツイ日も、
自然に打ち勝とうなんて、本当におこがましいと思えて
なりません。自然に対し対等に、いや、それ以上に打ち勝つ
ことを考えて家を造っても、暮らしやすい空間になるようには
とても思えません。
それより、自然を敬い、自然の力を最大限に利用して
暮らすほうが、はるかに動物として心が休まるんじゃないか、
忘れかけてた本能が蘇ってくるんじゃないかと思えます。
家が呼びかけてくれます。『今日は、湿気がすごいなぁ~』
こんな日は、木で造った引き出しやドアが開けにくいかもしれません。
飲み過ぎて、二日酔いのとうちゃんの顔が、朝パンパンにむくみ
腫れているのと同じ(+_+)
暑い真夏の日差し。『風さえあればずいぶん違うのに。』
無風に感じても、家の中の窓に高低差があれば気流は生まれます。
『風の通り道』がある木に囲まれた暮らしであれば、少なくとも
陽が沈んだら、クーラーなしでなんとか生活できるように思います。
朝の陽で目が覚める。目ざまし時計がいらない生活って憧れます(笑)
自然をありのままに受け止めて、共存させていただくという気持ちで
家を造りたいと思います。
自然素材の家なんてフレーズを最近よく聴きますが
素材だけで満足するのではなく、『自然な暮らしを満喫できる家』を
追求することが大事なのではないでしょうか。
目には見えない、動物としての第6感を大切にしたいですね。