吉田の“のうがき”

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国産材と外材

2015.05.08 | Y社長のひとり言 | コメントなし »

最近よく聴きます。
柱や仕上げ材はやっぱり国産材でないと!

日本の気候には国産材が一番合うんです!

自治体から補助金も出る地域もあります!

日本の四季を感じながら育った木は

その気候に順応し、暖かい地域の木は

割と短期間で大きく成長するし、寒い地域では

なかなか大きくなりませんが、年輪の詰まった

堅い木に成長してゆきます。どちらも

私たちの暮らす地域で家を建てる際、とても

適した材であることは間違いないと思います。

でもそれは生きていれば という前提が付きます。

『木が死ぬ』ってどういうこと?

そう思う方も多いと思います。一見動かない木が

生きるとか死ぬとか。

簡潔に話をすると、木を殺すということは、

木の中の水分を抜くということになります。

人間と一緒。人の身体から血が無くなることを意味します。

死人に口なしのようなもので、死んだ木は動かないんです。

じっとしてる=寸法安定している という考え方。

じっとして動かない死んだ木が、呼吸することは

ないと思うのですが(+_+)

木の呼吸とは、調湿機能そのものであり、木が本来

もっている力です。それこそ、暮らしの中にあれば

暑い夏も、寒い冬も、大自然の力で

快適に支えてくれるはず。

大きな揺れにも、木独特の粘りを発揮して

家を守ってくれるはず。

だからこそ、国産材は素晴らしいのだと思っています。

生きていなければいけないのだと考えます。

細かい材木を強いボンドで張り合わした積層集成材や

高温乾燥機で、蒸し焼きにされ、カラカラに水を抜かれた

乾燥材は、本来、木のあるべき姿ではないと思います。

人が大自然からいただく、ありがたい『いのち』なのに。

外材とか、国産材とか、そのもうひとつ手前をしっかり

考えないといけないと思っています。

新月伐採,樅

新月伐採した樅の木を倒しているところです。

 

 

 

 

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