吉田の“のうがき”

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材木を使うとき、普段、国産材と外材の両方とも使っています。
どっちがいいの?と聴かれたら・・・

どう答えるべきなのでしょうか?

これ、すごく迷います。

最近は、国策として国産材を使いましょう!みたいな

啓蒙活動があります。それはそれで、良いことだと

思います。地産地消は、国益・経済・雇用など

あらゆる面で、大切なことだと思います。

その上で、あえて書かせていただくのですが、

心からの願いで、国産材だけを使って家を建ててゆこうと

という、展開をされている建築屋さんも大工さんもたくさん

いらっしゃいます。素晴らしい家づくりをされていると思います。

国のため、地域のため、日本の家づくりを守るため、

そこに住む方々の暮らしを守るため。頑張っている方々。

そうではなくて、国産材は質が良くて、外材はダメみたいな

セールストークをもって、国産材を使うことを武器・差別化として

考えている方もまた、いらっしゃいます。

なぜ外材に頼らざる得ないのか?は長くなるので、またの機会に

したいと思いますが、簡単に言うと、外材の輸入が無くなれば

何年かは、日本の木だけで、まかなえたとしても、今後、恒久的に

安定して供給できるだけのストックではないということです。

今の中国みたいなものではないでしょうか。

たくさん人口がいるから、一人っ子政策をとりました。

今はいいですが、いつの日か、その政策によって

狭められたゾーンにさしかかったときから、そのツケが

廻ってきます。

林業そのものを、林業先進国なみの産業として育んで

若い人が山で働ける環境を造らないと、国産材がもっとほしいって

なったときに、今度は供給が追い付かないのは明白です。

だから、ユーザーのみなさんには、国産材を使っているから

いい家なんてセールスには惑わされないでほしいです。

国産の人工乾燥材より、外材の天然乾燥材のほうが、

はるかに価値が高いとワタシは思います。

国産材であれ外材であれ、どういうビジョンで家を建てるのか

が一番大切ではないでしょうか。

ドイツにある自然更新の森。これから伐られる大きな木の下に

たくさんの実生の若木が育っています。

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