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台風12号の影響で、土砂崩れが起こり、
紀伊半島をはじめとする各地に大きな被害を
もたらしました。
和歌山県で起こった土砂崩れ。
森の保水力が限界を超え、土砂崩れが起こった
自然災害のように見えますが、これは長い間行われてきた、
挿し木植林による、林業行政が原因の人災ではないかと
思います。
これは岡山県美作の写真。倒木が土砂災害を大きくしてしまいます。
崩れた挿し木の山々。挿し木には直根がないため、根こそぎ、
簡単にひっくりかえります。
写真の木のように、挿し木の根っこは、幹の高さが20mあったとしても、
根の大きさは2mほどしかありません。
左が挿し木の根。右が種子から発芽した
実生の木の根。
一目瞭然ですが、挿し木の根には、どれだけ
大きく育てても、太くてたくましい直根は出てきません。
ヒゲ根と言われる短い根は、もともとが枝なので、
直根のように、地中深く伸びていく性質はなく、
地表近くを横に張っていきます。
挿し木の根が浅いのは、もともと根っこではないからなのです。
それに比べ、実生の木や野草などを引きぬいて見てください。
どれも地上と同じくらい、地下に根が張っていることがわかります。
この根が、地下に保水された水分を吸収し、実生の木は
雨が降らなくても、枯れることのないようにできているのです。
土砂災害の80%程はこれら、挿し木植林された森、
人間が造った挿し木森林の山々が崩れているのです。
その他は、地盤の亀裂が原因の深層崩落などですが、
まず、土砂崩れを防ぐためには、山の木が倒れないように
することがもっとも大事なことではないかと思います。
森林保護のためだけなら天然更新が最も早く有効な手段で
野生を取り戻し、崩れにくい山が出来上がります。
植林するのなら、実生の木を植えなければなりません。
戦後の植林事業のなかで、どうしても成長が早く、
大量に同じものが採れる、挿し木が利用されるようになり、
現状のような、台風や大雨などに大変弱い山になって
しまったのです。
実生だと8年かかるものでも、挿し木だと3~4年で花が
咲くくらい成長が早いのです。
こんな山肌では、野生動物が生きて行くのも難しいですね。
林業は、森林にはなりえないということ、森の自然生態系を
守るためには、人間が手をつけることのない自然更新が
一番なのです。
勉強になりました。
人間はどうしても楽なほうに行くみたいですね。
寿命があるせいかな?
色々考えさせられます。
山は大好きなので人間に優しい
山でいてほしいです。
MIRAIさん
いつもありがとうございます。
人間に優しい山でいて欲しいし、
山や森に優しい人間でありたいものです。
要は、自分だけよければいい という
利己的な考え方は改めないといけない
ということですよね。
素晴らしい記事ですね。勉強になりました。いい記事ありがとうございます。
imaikさん
こちらこそありがとうございました。
これを機会に今後ともよろしくお願い致します。